システム開発座談会
不動産業界の未来を担うシステム開発
不動産業界の未来を担うシステム開発
不動産業界を支える多彩なシステムを、開発から運用まで自社で手掛けるアットホーム。
変化の中で奮闘する社員たちに、仕事や研修、これからの展望について聞いてみました。
オンプレミスからクラウドへのサイト載せ替え。最先端のクラウドに触れることで新しい知見を得て、クラウド上でのCI構築など、以降の仕事にも活用できるようになった。
12年前にリリースされたアプリのアーキテクチャ完全刷新。配属後2案件目にして、10名規模の開発チームをまとめ、無事にリリースを果たすことができた。
オンライン入居申込システム「スマート申込」の個社対応。希望して開発に異動した後の最大案件で、要件定義などの上流工程にもかかわり、経験と業務の幅が大きく広がった。
実際の案件ではないが、実務に近い研修を受けたこと。未経験だったが、多角的な立場を経験したことでシステムの全貌を理解し、エンジニアとしての目標を持つことにつながった。
「スマート物確」というサービスの開発・保守を担当しています。「スマート物確」は独自の音声確認システムで物件確認の電話に自動応答するサービスです。現在、上長含め3名で「スマート物確」のサービス向上に努めています。
不動産会社の業務を支援するスマートソリューションを扱う部署で「スマート申込」という申込業務をオンライン化したサービスの開発部署に所属しています。現在は小規模なものから大型案件などさまざまな開発作業に携わっています。
コンシューマー向けのサービス開発部署に所属しています。アプリやサイトのユーザーの行動履歴を元に傾向分析をし、施策につなげるデータレイク分野の研究開発をしています。また、分析をするうえでログのブラッシュアップを行う設計と実装も同軸で行っています。
研究開発の部署に所属しており、メタバース・ChatGPT・チャット・AIなど幅広く研究し、開発を行っています。2023年11月末には「不動産情報サイト アットホーム」の掲載物件にエンドユーザーがLINEで問合せできるチャットサービスをリリースしました。リリース後は機能追加などの開発作業も行っています。
学生時代はネットワークやメディアについて専攻していました。今手掛けているのはアプリケーション開発ですが、ネットワーク構成や通信関連の情報をキャッチアップするうえで、学生時代に学んだことが土台になっていますね。特に、問題が起こったときの原因調査や対応に役立っています。
商業科の高校で情報処理の授業を選んで受けていました。業務で扱う内容は難易度が高かったですが、初歩は掴めていたので、ITに対するハードルは下がった状態でスムーズに取り組めたと思います。
私の専攻は情報で、プログラミングやWebアプリケーションの基礎を学んでいました。さまざまな開発言語にも触れていたので入社してから学び直す必要がなく、学生時代に身につけたことをシステム開発にすんなり生かせています。
私は教育学部の出身です。そもそもパソコンを使う機会は少なく、パワーポイントやエクセルを触った程度。知識や経験としては、今の仕事に直結しているものは多くはありません。ただ、学生時代に大切にしていた「学び続ける」という姿勢は、引き続き役に立っているかなと感じます。
基礎的なことは全て、新人研修で学びました。1からプログラミングなどを習得する必要がありましたが、アットホームの研修は挫折しにくいように構成されているので、辛さは感じませんでしたね。初歩の初歩から始まり、レベルに合わせて絶妙に難しくなっていくんです。また、学べることの幅が広いのも特徴です。私は研修中にフロントエンドとサーバーサイドの両方を経験したことがきっかけで、複数の専門スキルを併せ持つフルスタックエンジニアになりたいという目標ができました。
システム教育専門の部署があって、かなり実践的な社内研修が受けられるんです。私の代では、プロジェクトとして社内SNSを開発しました。環境構築、複数言語を用いたフロント開発、API開発、デザイン・コーディング、DB操作などを網羅的に学ぶことができました。
私は外部研修で実際にアプリを開発しましたね。技術以外にも、チームでの仕事の進め方やコミュニケーションの取り方を学ぶことができて、実務でかなり活用できました。研修の中身も進化を重ねているので、今はまた少し違うものになっているかもしれませんが、手厚い研修体制は整っていると思いますよ。
私はちょうど新型コロナウイルスの感染拡大が始まった時期の入社なので、配属前のプログラミング研修は完全にオンラインでした。少し不安もありましたが、手厚い研修内容だったので結果的にはしっかり学ぶことができてホッとしました。
アットホームは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が提供する、「iCD(i コンピテンシ ディクショナリ)」というスキル体系を取り入れています。一人一人に役割を設定した後、求められるスキルを明示し、それが確実に身につくように指導していくのです。また、定期的な面談を通じたキャリアアップ支援や、成長度合いの丁寧な評価も行っています。
社内研修だけではなく、外部セミナーやイベントへの参加も推奨されていますね。そういった機会に業務外の知識を身につければ、新たな業務に挑戦したり、新サービスの開発に携わったりと、キャリアの選択肢を広げるうえでとても役に立ちます。
年次を問わず、学べる機会が豊富に用意されている環境だと言えますね。
やりたいことをやらせてもらえる環境が整っているので、自分の成長にもつながると感じています。一昨年はインターンシップの講師役をオファーされてぜひやってみたいと応じ、挑戦することができました。また、チームリーダーとの面談で話したことがきっかけで、運用保守チームから開発チームへの異動も果たしました。希望の通りやすい社風があるからこそ、多くの経験を積むことができ、知識やモチベーションも向上します。
私は以前、上流工程を担うCメディア事業推進部も兼務していました。上流工程である要件定義を手掛けたい旨を面談で伝えたところ、チャレンジさせてもらえたんです。意志を尊重してもらえたのが、とてもうれしかったですね。現在はCメディア開発部のみに所属していますが、兼務したことで学べた知識を生かして開発できていると感じています。また、先輩にも恵まれていると思います。私の直属の先輩は比留間さんなのですが、気軽に質問できる雰囲気をつくってくれます。一人でプログラムを書いているだけではできない成長が、先輩のおかげで可能になります。
大前提として、「24時間365日、サービスを止めてはいけない」という運用面の責任はこれからも変わることはありません。また、不動産業界は今、変革期を迎えており、DXを切り口としたベンチャーの参入が急増し、業務支援システムも乱立しています。その中で、長い歴史を持ち、不動産会社の業務を熟知しているアットホームのノウハウを発揮していくことが大切だと考えています。アットホームにしか生み出せないシステムを、スピーディーにリリースしていかなければなりません。
アットホームは「対不動産会社事業(to B)」と「対消費者事業(to C)」のどちらにも事業展開を行っています。「業務の効率化・軽減」「不動産流通の活性化」「お部屋の探しやすさ」など、既に幅広い領域でシステムが不可欠になっていますが、今あるサービスが不動産流通の全てを網羅しているかと言えば、決してそうではありません。さらに新しく、価値のあるサービスを世の中に届けることが必要だと思います。
コロナ禍以降も、非対面・非接触のニーズはとても高く、私が担当する「スマート申込」の利用が増えたように、時代に合わせたサービスがこれからも求められていくのだと思います。神戸さんが仰ったように競合企業・サービスも次々に現れていますが、お客さまに寄り添うアットホームの良さをこれからも貫き、生の声を反映したサービスを提供していきたいですね。
私たちエンジニアもトレンドを敏感に察知しながら、どのようなサービスに可能性があるのか、さまざまな研究を進めていく必要がありそうです。
不動産業界に限ったことではありませんが、アナログからデジタルへの移行が本格的に進んでいる点にも、システム開発の重要性がありますね。
現在はアナログとデジタルが共存している状態ですが、今後はさらにデジタル化が進んでいくと考えています。物件を探して不動産会社を訪問するという当たり前の流れさえ、家にいながらスマートフォン一つで契約まで済むように変わりつつあります。もちろんそこには、システムが欠かせません。私はメタバースの研究を進めていますが、そうした新しい芽を次々に育て、将来につなげていきたいですね。