<トピックス>
⚫賃貸仲介の今期業況DIは、首都圏・近畿圏ともに大幅上昇し、2014年の調査開始以来最高値に。首都圏では初めてDI=50を上回る。
売買仲介の業況DIは、首都圏・近畿圏ともに小幅な動きが継続。堅調さは維持。
物価上昇の影響により、家賃を値上げしたいオーナー・管理会社が増加。リフォーム代や光熱費高騰が主な理由。
<解説>アットホームラボ株式会社 執行役員 データマーケティング部 部長 磐前淳子
●人口の都心回帰で東京・大阪の業況は賃貸で大幅改善。売買は価格高騰で実需の伸び悩みも。
3年ぶりに行動制限のない繁忙期、賃貸ではほぼ全国的に業況DIが上昇しました。人口の都心回帰で学生や社会人、外国人留学生の動きが活発化したほか、ファミリー層の住替え需要も依然好調です。
一方売買は、物件価格の高騰で平均的な収入層の購入意欲の低下が見られ、業況DIは小幅な動きにとどまりました。ただ、富裕層や海外を含む投資家の購入意欲は旺盛です。
<調査概要>
不動産情報サービスのアットホーム株式会社(本社:東京都大田区 代表取締役社長:鶴森 康史 以下、アットホーム)が、地域に根差して不動産仲介業に携わるアットホーム加盟店を対象に、全国13都道府県14エリアの居住用不動産流通市場の景気動向について、四半期ごとにアンケート調査を実施・公表するものです。なお、分析はアットホームラボ株式会社(東京都千代田区 代表取締役社長:大武 義隆)に委託しています。
本調査は、2014年1~3月期に開始し今回(2023年1~3月期)が第37回となります。