<トピックス>
●賃貸仲介の業況DIは、12エリアで前期比下落するも前年同期比は9エリアでプラス。インバウンドや法人需要が下支え。
●売買仲介の業況DIは、首都圏・近畿圏ともに21年Ⅰ期から続いたレンジの下限に近い水準まで下落。
●DXツールを導入している不動産店は3割弱。IT接客を求められるケースは、賃貸5割、売買3割と賃貸が大幅に上回る。
【解説】アットホームラボ株式会社 執行役員 データマーケティング部 部長 磐前淳子
●賃貸は物価高に伴い低家賃帯の成約が増。売買の業況は全体的に下げ基調も都心の需要は旺盛。
賃貸は、支出を抑えるため低家賃帯の成約が増えたことで業況DIを下げたものの、コロナ禍からの回復基調は維持しています。一方売買の業況は、価格高騰に伴い実需が減退し前年同期を下回るエリアが多い中、東京都心は投資家や富裕層からの需要がけん引し堅調です。
<調査概要>
不動産情報サービスのアットホーム株式会社(本社:東京都大田区 代表取締役社長:鶴森 康史 以下、アットホーム)が、地域に根差して不動産仲介業に携わるアットホーム加盟店を対象に、全国13都道府県14エリアの居住用不動産流通市場の景気動向について、四半期ごとにアンケート調査を実施・公表するものです。なお、分析はアットホームラボ株式会社(東京都千代田区 代表取締役社長:大武 義隆)に委託しています。
本調査は、2014年1~3月期に開始し今回(2023年7~9月期)が第39回となります。