賃貸更新・解約における書類のやり取りは、オンライン経験者が増加。購入・賃貸契約・解約で、「電子サイン」を希望する傾向
＜トピックス＞
≪契約書類のやり取り≫
■購入者のオンライン希望 前年比5.8ポイントアップ
■賃貸更新・解約で、オンライン経験者が前年比約8ポイント増加
≪契約書面への署名・捺印≫
■購入者の約9割が、「手書きで署名・捺印（対面）」で実施
■「電子サイン」希望者は、賃貸契約・解約で増加
≪消費者のニーズ≫
■大変だったことは、「営業時間内に不動産会社に連絡すること」が賃貸で上位にランクイン
■賃貸解約では特にオンライン化を求める消費者が多い
不動産情報サービスのアットホーム株式会社（本社：東京都大田区 代表取締役社長：鶴森 康史 以下、アットホーム）は、2023年5月以降に物件を購入した、または賃貸物件を新規で契約・更新・解約した18～59歳を対象に、重要事項説明や契約時のオンライン希望、不動産会社に求めることに関する調査を実施いたしました。
書類のやり取りについて、「対面（手渡し）」で実施している購入者は78.9％でした。今後の希望については、「メール」「LINE」「不動産会社のホームページ」を合わせたオンラインでのやり取りが、2023年に実施した調査と比べ5.8ポイント増加しました。
書面のやり取りについて、「対面（手渡し）」で行った人が賃貸契約で69.6％でした。一方、賃貸更新と賃貸解約では、「メール」「LINE」「不動産会社のホームページ」を合わせたオンラインでのやり取りを経験した割合が、2023年に実施した調査と比べ、それぞれ約8ポイント増加しました。オンラインでのやり取りは大幅に浸透が進んでいるようです。
書面への署名・捺印について、購入者の約9割が「手書きで署名・捺印（対面）」で実施しており、購入者からは「購入した実感が湧いた」というコメントが見られました。一方で、「電子サイン」を希望する割合は2023年調査に比べ2.1ポイントアップしました。
書面への署名・捺印について、「電子サイン」を希望する割合が最も多かったのは賃貸解約でした。賃貸解約では、2023年に実施した調査で「電子サイン」を希望する人が31.5％だったのに対し、今回の調査では37.9％と、6.4ポイントアップしていました。賃貸契約においても、2023年調査と比べて「電子サイン」を希望する割合が高く、書面への署名・捺印についてオンライン化を希望する消費者は増加しています。
「大変だったこと」「面倒だったと感じたこと」は、購入では「契約に関する書類のやり取り」がトップでした。賃貸契約・更新・解約の全てで、「営業時間内に不動産会社に連絡すること」がトップ3にランクインしています。特に賃貸では、営業時間内に不動産会社に連絡することが大変、と感じる人が多いようです。
手続きの中でオンライン化してほしい部分を聞いたところ、賃貸更新における「書類の返送」が33.2％と、全体を通してトップでした。次いで、賃貸解約における「署名・捺印」が33.0％でした。賃貸解約では、トップ3全て3割を超えており、オンライン化を求める消費者が多いことが分かりました。
■調査対象／2023年5月以降に、物件を購入した、または賃貸物件を新規で契約・更新・解約した18～59歳の男女778人
■調査方法／インターネットによるアンケート調査
■調査期間／2024年4月26日～4月30日
※小数第2位を四捨五入しているため、合計100％にならない場合があります。
＜2023年調査＞
■調査対象／2021年8月以降に、物件を購入した、または賃貸物件を新規で契約・更新・解約した、全国の18～59歳の814人
■調査期間／2023年5月10日～5月12日
■調査方法／インターネットによるアンケート調査
※参考「書類のオンライン化・電子サインに関する実態調査2023」
https://athome-inc.jp/news/data/questionnaire/online-denshisign-202307/
＜調査結果について＞
アットホームでは本調査をはじめ、賃貸物件に住む人や一戸建て・マンションを購入した人などに住まいに関する調査を定期的に行っています。この他に「α世代ファミリーのライフスタイル」や「住まい探しで見落としがちな物件情報ランキング」など不動産業界のトレンドに合わせた調査も実施しています。過去の調査結果など詳細につきましては、ぜひお問い合わせください。