■カップル・ファミリー向き物件が堅調。
2013 年 1 年間の首都圏の居住用賃貸物件成約数は 254,249 件で、前年比 2.8%増加し、3 年連続のプラスとなりました。ただ、増加率は同 4.9 ポイント低下しています。これは、首都圏の成約の 5 割弱を占めるシングル向き(30 ㎡未満)物件の動きが鈍ったことによるもので、アベノミクスによる景気回復はシングルユーザーには及んでいないようです。一方、カップル向き(50 ㎡未満)、ファミリー向き(70 ㎡未満)物件は堅調に推移しました。
■1 戸あたり賃料は面積拡大により 4 年ぶりに上昇。
また 1 戸あたり賃料は、マンション・アパートともに面積の広い物件の成約が増えたことで、4 年ぶりに上昇に転じました。これを新築・中古別に見ますと、マンションはともに上昇していますが、アパートは、新築が上昇したものの中古の下落は続いています。中古アパートにおいても、平均面積は拡大しており、競争力の低下がうかがわれる結果となっています。
不動産情報サービスのアットホーム株式会社(本社:東京都大田区、社長:松村文衞)の全国不動産情報ネットワークにおける、2013 年 1 年間の賃貸物件の物件成約数・成約賃料についてお知らせします。