<トピックス>
●賃貸の業況DIは全14エリア中、13エリアで前期比上昇。コロナ5類移行後初の繁忙期は単身者の住替え需要が回復。
●売買の業況DIは上昇エリア多数だが、首都圏・近畿圏では依然狭い範囲内の動き。
●5年前と比較した単身者の部屋探し:学生で『減った』との回答が4割超。
予算感は、学生は『下がった』、社会人は『上がった』が優勢。
【解説】アットホームラボ株式会社 執行役員 データマーケティング部 部長 磐前淳子
●5類移行後初の繁忙期、賃貸の業況は社会人を中心に単身者ニーズが回復し全般的に好調。
賃貸では、コロナ5類移行で転勤や進学など住まい探しの動きが本格的に再開し、業況はほとんどの調査エリアで上昇。特に東京23区ではDI=58.6と調査開始以来最高を記録しました。家賃相場が上昇していますが、ファミリー層を中心に受け入れられているとの声も多く聞かれます。一方売買の業況は、上昇エリアが多いものの概ね横ばいで推移。見通しでは金利上昇の影響を懸念する声もありました。
<調査概要>
不動産情報サービスのアットホーム株式会社(本社:東京都大田区 代表取締役社長:鶴森 康史 以下、アットホーム)が、地域に根差して不動産仲介業に携わるアットホーム加盟店を対象に、全国13都道府県14エリアの居住用不動産流通市場の景気動向について、四半期ごとにアンケート調査を実施・公表するものです。なお、分析はアットホームラボ株式会社(東京都千代田区 代表取締役社長:大武 義隆)に委託しています。
本調査は、2014年1~3月期に開始し今回(2024年1~3月期)が第41回となります。