調査データトレンド調査

不動産のプロが選ぶ!「賃貸住宅でも手軽にできる地震への備え」ランキング

~不動産のプロからは「最低でも1週間分以上の水や食料を用意しておいてほしい」~

不動産情報サービスのアットホーム株式会社(本社:東京都大田区 代表取締役社長:鶴森 康史 以下、アットホーム)は、賃貸仲介・賃貸業を主業務としている全国のアットホーム加盟店を対象に実施した調査結果をもとに、『不動産のプロが選ぶ!「賃貸住宅でも手軽にできる地震への備え」ランキング』を発表します。

<トピックス>

トピックス

<調査結果>不動産のプロが選ぶ!「賃貸住宅でも手軽にできる地震への備え」ランキング

■賃貸住宅でも手軽にできる地震への備え1位  「飲料水・食料の備蓄」 70.8%

Q. 賃貸住宅でも手軽にできる、地震への備えは何ですか?(複数回答)

不動産のプロが選ぶ!「賃貸住宅でも手軽にできる地震への備え」ランキング

賃貸住宅でも手軽にできる地震の備えを聞いたところ、1位は「飲料水・食料の備蓄」で70.8%と7割を超えました。次いで、2位は「避難場所・経路の確認」と「非常用持出袋の準備」が53.6%で同率でした。
1位の「飲料水・食料の備蓄」について不動産会社からは「水道が止まることを想定し、水をペットボトルかタンクに入れておくと良い」、「最低でも1週間分以上用意しておいてほしい」といったコメントがありました。
2位の「避難場所・経路の確認」については「速やかに避難できるよう避難経路を日ごろから確認しておく」といったコメントが多数見られました。地図上で避難場所を確認し、実際に歩いて行ってみることをおすすめします。また、「出入り口付近には物や家具を置かない」など、家の中の避難経路の確保も重要です。
同率2位の「非常用持出袋の準備」について、不動産会社からは「外に近い場所に非常袋や水を蓄えておくといざという時に取り出しやすい」という声がありました。押入れやクローゼットの奥にしまってしまうと、いざ避難する時に時間がかかってしまいます。玄関の収納スペース等にしまっておくと良いとのことです。

【番外編】賃貸住宅に住む消費者に聞いた!地震への備え

■「飲料水・食料の備蓄」 46.6%で最多、「特に何もしていない」 31.5%

不動産のプロに聞いた「賃貸住宅でも手軽にできる地震への備え」を消費者が実際にどの程度実施しているかについて調査しました。現在、賃貸物件に住んでいて、住まい探しに関わったと回答した全国の18~59歳の1,626名に同じ項目で聞いたところ、もっとも多かったのは不動産のプロ同様「飲料水・食料の備蓄」で46.6%でした。一方、「特に何もしていない」と回答した人は31.5%おり、賃貸住宅に住む消費者の3割は地震への備えをしていないことが分かりました。

賃貸住宅に住む消費者に聞いた!地震への備え

■不動産のプロが伝授!地震に備える住まい探しと暮らしのアドバイス

・近くに学校・公園など、建物がない広い場所があるかを確認すると良いと思います。(神奈川県)
・地震などいつ起こるか分からない災害については、避難場所の確認と合流場所を家族で決めておくことが大事です。(愛知県)
・家具類の固定や足を怪我しないように保護できる靴等を身近に置いておくと良いです。(静岡県)

■地震に備えるためにチェックすべき物件情報1位 「ハザードマップ(災害予測範囲、避難所など)」 59.4%

Q. 賃貸居住用物件を探しているお客さまが、地震に備えるために物件についてチェックすべきポイントは何ですか?(複数回答/上位10項目)

不動産のプロが選ぶ!「地震に備えるためにチェックすべき物件情報」ランキング

不動産のプロである不動産会社のスタッフに、地震に備えるためにチェックすべき物件情報を調査した結果、1位は「ハザードマップ(災害予測範囲、避難所など)」で59.4%と半数を超えました。2位は「築年数」49.2%、3位は「建物構造(RC造、SRC造、木造など)」46.1%と続き、トップ3は2022年に行った調査(※)と同じ結果となりました。
1位の「ハザードマップ(災害予測範囲、避難所など)」について不動産会社からは「ハザードマップで物件の場所を確認しながら住まいを探すのが良い」というコメントがありました。また、「災害時、インターネットがつながりにくくなる可能性もあるため、ハザードマップを印刷等してすぐに確認できるようにしておく」という住んだ後のアドバイスもありました。
2位の「築年数」については、「旧耐震基準か新耐震基準かを確認する」という声がありました。1981(昭和56)年6月1日以降適用されている耐震基準を新耐震基準といい、建物が竣工した年が分かれば、新耐震基準かを確認する手がかりになります。
3位・4位は構造についての項目が続けてランクインしました。不動産会社が担当したお客さまのエピソードを聞いたところ、「免震構造または耐震構造限定で探されている方が増えてきている」ようです。コンクリート造か木造かだけでなく、免震・耐震・制震といった建物被害を軽減させる構造についても調べておくとよさそうです。

※不動産のプロが選ぶ!「地震に備えるためにチェックすべき物件情報」ランキング
https://athome-inc.jp/news/data/questionnaire/pro-ranking01-202208/

■地震に備えるためにあると安心な設備1位 「火災報知器」 51.4%

Q. 賃貸居住用物件に住む人が、地震に備えるためにあると安心な設備は何ですか?(複数回答)

不動産のプロが選ぶ!「地震に備えるためにあると安心な設備」ランキング

地震に備えるためにあると安心な設備を聞いたところ、1位は「火災報知器」で51.4%と約半数でした。2位は「ガス漏れ検知・警報器」44.0%、3位は「消火設備」43.4%でした。
1位の「火災報知器」は火災が起きたときに、自動的に煙や熱を感知して警報ベルなどで知らせる設備です。これによって、早めの避難や初期消火を行うことができます。
2位の「ガス漏れ検知・警報器」はガスコンロの消し忘れやガス設備の老朽化にともなうガス漏れを検知して音やランプで知らせる設備です。早期発見により大きな事故を防ぐことができます。
3位の「消火設備」は消火栓やスプリンクラーなど、消火を図るための設備です。これにより、火災発生時に建物の延焼を防ぎます。
これらの設備は、いざという時に自分や家族の命を守る大事な設備です。内見の際にはどこにあるか、設備自体が古くなっていないかきちんと確認・点検しておくと安心です。


<参考情報>
不動産のプロが選ぶ!「地震に備えるためにチェックすべき物件情報」ランキング
https://athome-inc.jp/news/data/questionnaire/pro-ranking01-202208/


<調査概要>
不動産のプロが選ぶ!「賃貸住宅でも手軽にできる地震への備え」ランキング
■調査対象
賃貸仲介・賃貸業を主業務としている全国のアットホーム加盟店 662店

■有効回答数
662サンプル

■調査主体
アットホーム株式会社

■調査方法
インターネットによるアンケート調査

■調査期間
2023年6月30日(金)~7月7日(金)

【番外編】賃貸住宅に住む消費者に聞いた!地震への備え
■調査対象
現在、賃貸物件に住んでいて、住まい探しに関わったと回答した全国の18~59歳の男女1,626名

■有効回答数
1,626サンプル

■調査主体
アットホーム株式会社

■調査方法
インターネットによるアンケート調査

■調査期間
2023年6月23日(金)~6月26日(月)


<調査結果について>
アットホームでは本調査をはじめ、賃貸物件に住む人や一戸建て・マンションを購入した人などに住まいに関する調査を定期的に行っています。この他に「Z世代の住まい観」や「住まい探しで見落としがちな物件情報ランキング」など不動産業界のトレンドに合わせた調査も実施しています。過去の調査結果など詳細につきましては、ぜひお問い合わせください。