調査データトレンド調査

2015年全国 “UNDER30″私たちの選び方~部屋探しのプロセス&マインド~

スピーディーに探す学生男性、新しいものに興味津々の学生女性
条件の良い物件を選ぶ社会人男性、スマホでじっくり探す社会人女性

不動産情報サービスのアットホーム株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役:松村 文衞)は、全国で一人暮らしをしている、18~29 歳の学生・社会人男女 2,038 名を対象に、現在住んでいる部屋を探した際のプロセスやマインドの変化について、アンケート調査を実施いたしました。その中から主な結果をご案内いたします。

<主な調査結果>

◆平均家賃は学生 4.6 万円、社会人 5.5 万円。いずれも当初の予算を守って物件選び。

◆収入の平均は、学生は 4 万 6 千円、社会人は 20 万 1 千円。
社会人は学生よりも食費や交際費で出費がかさむ。

◆家賃以外に重視した点は、学生 1 位「通勤・通学時間」、社会人 1 位「間取り・広さ」。
学生女性は「セキュリティー」、社会人女性は多くの項目を重視。

◆妥協することのトップは「築年数」。2 位は、学生「間取り・広さ」、社会人「セキュリティー」。
女性は重視することが多い反面、妥協も多い。

◆重視した設備は「独立したバス・トイレ」がダントツだが、男性は半数以下にとどまる。
社会人女性はさまざまな設備を重視し、「駐車場」も 2 割超。

◆妥協した設備は、学生「防音」、社会人「追い焚き機能付バス」。

◆探し始めから契約までの日数、学生は「1 日」が最多。学生男性は 2 割にのぼる。
社会人は「1 カ月くらい」が最多で、特に社会人女性は長期化傾向。

◆部屋探しの方法、社会人では PC よりもスマホがメインに。
社会人女性の 8 割以上がスマホで部屋探し。

◆不動産会社との連絡ツール「LINE などのメッセンジャーサービス」も使いたい人 4 割。
「カスタマイズ賃貸」や「ウェブ内見」も半数以上が興味あり。

<結果総括>

本調査では、学生と社会人、また男女のそれぞれの部屋探しの特徴が見えてきました。
学生は、大学の合格発表が遅かったり、上京などで 1 日 2 日で物件を決めないといけなかったり、社会人に比べて部屋探しに時間をかけない傾向があります。その中でも学生男性は、3 割が探し始めてから 3 日以内に契約、うち 2 割は「1 日」と、とてもスピーディーに部屋探しを行っていることがわかりました。
反対に、社会人は部屋探しに時間をかけます。前々から就職先が決まっていたり、すでに一人暮らしをしていて更新のタイミングで住み替えるなど、時間的に余裕があるからかもしれません。特に社会人女性は、ネット上で見た物件は 21 件以上という人が 4 割近く、スマホで探した人は 8 割以上と、時間をかけてアグレッシブに探している様子がうかがえます。
女性は一人暮らしに対して理想やこだわりがあり、さまざまなことを重視して部屋探しを行っています。なかでも、学生女性は自分好みに変えられる「カスタマイズ賃貸」や、ウェブ上での物件内見など、新しいものにも興味を寄せているようです。ただ、多くを重視する反面、妥協せざるを得ないことも多々あります。
一方の男性は、女性に比べると住まい探しに対して少し淡泊です。社会人男性は仕事も忙しいからか、内見する数が少なく、1件見て即決する人も 2割ほどいます。さらに、収入はどの属性よりも多いので金銭面では余裕があるのか、部屋の広さや駅からの徒歩分数は条件の良い物件を選んでおり、妥協したことや妥協した設備が少ないのも特徴的です。

<調査概要>

◆調査対象/過去 2 年以内に引越しをして一人暮らしをしている、全国の 18~29 歳の学生・社会人、計 2,038 名。
※当調査は隔年のペースで実施しておりますが、今回よりエリアを首都圏から全国に広げ、さらに「過去 2 年以内に引越しをした人」に限定して調査をしております。
◆調査方法/インターネットリサーチ
◆調査期間/2015 年 10 月 8 日(木)~10 月 16 日(金)
◆調査回答者

調査回答者 エリア内訳
エリア内訳

◆調査内容について

現在の部屋のスペックから、その部屋を探したきっかけや時期、探した時の方法や行動、感じたこと、重視したこと、そしてその結果の満足度まで、若者の部屋探しのプロセスとマインドの変化について合計 51 項目を調査しました