調査データトレンド調査

2017-18年 全国“UNDER30”私たちの選び方~部屋探しのプロセス&マインド~

スピード重視の学生男性、事前に多くの情報を求める学生女性、効率的に決める社会人男性、時間をかけて検討する社会人女性

不動産情報サービスのアットホーム株式会社(本社:東京都大田区)は、全国で一人暮らしをしている、18~29 歳の学生・社会人男女 2,074 人を対象に、現在住んでいる部屋を探した際の細かなプロセスやマインドの変化について、アンケート調査を実施いたしました。その中から主な結果をご案内いたします。

<主な調査結果>

◆平均家賃は学生 4.8 万円、社会人 5.6 万円で、学生男性のみが当初予算を下回る。
初期費用は学生・社会人ともに男性より女性の方が高い。

◆収入の平均は、学生で 5 万 3 千円、社会人では 20 万 6 千円。
生活費では、食費で約 5 千円、交際費で約 7 千円、社会人が学生を上回る。

◆探し始めてから契約までにかかった日数は、学生で「1 日」、社会人で「2 週間くらい」が最多。
学生、社会人とも男性より女性の方が時間をかけて探す傾向。

◆学生の 7 割以上、社会人の 8 割以上が部屋探しにスマートフォンを利用。
利用したサイトは学生・社会人ともに「不動産ポータルサイト」がトップ。

◆家賃以外で重視したことは、学生は「通勤・通学時間」、社会人は「間取り・広さ」がそれぞれトップ。
設備では学生・社会人ともに「独立したバス・トイレ」を重視。

◆妥協したことのトップは学生、社会人ともに「築年数」。
設備では学生は「追い焚き機能付バス」、社会人は「収納の広さ」を妥協。

◆学生・社会人ともに 4 割が、「電話や E メールより LINE の方が不動産会社に問い合わせしやすい」。

◆学生の 7 割、社会人の 8 割が「契約・更新時にクレジットカードが利用できたら便利」。

<結果総括>

本調査では、調査対象を学生男性、学生女性、社会人男性、社会人女性の四属性に分けてまとめています。これにより、それぞれに特徴的な部屋探しの実態とマインドの特徴が見えてきました。
【学生男性】
当初の家賃予算が最も少ないため、選ぶ間取りはコンパクト。設備についても多くを妥協してシンプルな部屋を選ぶ傾向にあります。探し始めてから1週間以内に契約する割合が多く、最もスピーディーに決断しています。不動産会社からのレスポンスにもスピードを求めます。
【学生女性】
セキュリティーや治安の良さを重視して住まい探しをする傾向があり、スマートフォンで鍵の開閉ができるスマートロックにも他の属性より高い関心を寄せています。また、写真や動画で物件を事前にチェックしたいという人が多いのも特徴です。
【社会人男性】
就職、転勤がきっかけで部屋を探す人が多いため、2週間くらいで契約する割合が最も多く、限られた時間で決断しています。
当初の家賃予算が高く、他の属性よりも広い部屋を選んでいます。設備についても妥協が少なく、無理なく希望を叶えているようです。
【社会人女性】
部屋探しのきっかけとして「ひとり暮らしをしてみたかったから」と回答している人が 2 割を超え、自発的に一人暮らしを始める人が他の属性より多いのが特徴です。理想とするひとり暮らしのイメージがあるためか、部屋に求めるものが多く、時間をかけてじっくり検討する傾向があります。
さらに調査結果のデータをもとに、若者の部屋探しの動向を把握するため、経年変化をまとめたところ、2013 年に行った前々回調査のときよりも、部屋探しのツールとしてスマートフォンを利用する人の割合が2倍以上に増加していることがわかりました。
また、いつでも、どこからでも物件情報にアクセスして部屋探しができるようになったことにより、以前は夜間の時間帯に集中していた物件検索が日中も多く行われるようになり、問い合わせをした際に不動産会社に対して、よりスピーディーなレスポンスを求めるようになってきている、といった変化も見られました。

<調査概要>

◆調査対象/過去 2 年以内に引っ越しをして一人暮らしをしている、全国の 18~29 歳の学生・社会人、計 2,074 人。
※当調査は隔年のペースで実施しております。
◆調査方法/インターネットによるアンケート調査
◆調査期間/2017 年 10 月 18 日(水)~10 月 23 日(月)
◆調査回答者

調査回答者 エリア内訳
エリア内訳

◆調査内容について

現在の部屋のスペックから、その部屋を探したきっかけや時期、探した時の方法や行動、感じたこと、重視したこと、そしてその結果の満足度まで、若者の部屋探しの細かなプロセスとマインドの変化について合計 53 項目を調査しました。