調査データ市場動向

2012 年 1 年間の首都圏の居住用賃貸物件の成約動向

■アパートの成約が好調、増加率は 11.8%と二ケタに。
2012 年 1 年間の首都圏の居住用賃貸物件成約数は 247,290 件で、前年比 7.7%増加し、2 年連続のプラスとなりました。特にアパートは、震災の影響で小幅増にとどまった前年の反動もあり、11.8%と大幅に増加しています。一方、震災直後、建物の安全性が評価され人気化していたマンションは、賃料水準の高さが影響し、増加率はアパートの半分以下となりました。
■マンション賃料の下落率大きい。東京 23 区で顕著。
成約増を支えたのは、礼金・敷金の減少と賃料の下落です。まず礼金・敷金は、ともに「2 か月」が減少、「0 か月」が増加し賃貸時の初期費用が低下。また 1 戸あたり賃料は、マンションが 2.6%、アパートは 1.1%下落し、東京 23 区のマンションの下落率は 3%を超えました。賃料下落率の大きいマンションの方が、成約数の増加率が小さくなっており、ユーザーの賃料負担力の低下がうかがえます。

首都圏の居住用賃貸物件成約動向主な傾向

不動産情報サービスのアットホーム株式会社(本社:東京都大田区、社長:松村文衞)の全国不動産情報ネットワークにおける、2012 年 1 年間の賃貸物件の物件成約数・成約賃料についてお知らせします。

首都圏の居住用賃貸物件成約動向表
首都圏の居住用賃貸物件成約動向表

※2012 年 1 月期のニュースリリースにてご案内のとおり、同月より賃貸物件のデータベースを変更しております(起点は 2009年 1 月)。これに伴い、年間データにつきましても新データベースの起点に遡り変更させていただきましたので、本資料に掲載している過去の物件数、賃料およびその増減は、2012 年 2 月に発行した 2011 年の年間リリースと異なります。