調査データトレンド調査

不動産DXに関する実態調査       

半数以上の不動産会社がDXに着手。DXツールを導入した業務トップ3 「物件募集」「物件確認」「入居申込」

<トピックス>
■DXに「取り組んでいる」、「まだ取り組んでいないが検討中」 54.2%
■DXの目的は、「社内の業務効率化・生産性向上」が約6割
■DXツールを導入している業務 1位「物件募集」、2位「物件確認」、3位「入居申込」
■DXツール導入時に苦労したこと 「必要なシステムの選定・導入に時間がかかった」が約3割
■DXツールを選んだ決め手は、「使いやすさ・利便性が高いから」 42.7%
■導入したDXツールの効果を実感している 約6割
■DXツール導入により実感した効果1位 「社内で状況・進捗を可視化できた」

トピックス

不動産情報サービスのアットホーム株式会社(本社:東京都大田区 代表取締役社長:鶴森 康史 以下、アットホーム)は、アットホームに加盟する全国の不動産会社を対象に、不動産DXツールの導入状況や実感している効果などについて調査いたしました。

<調査結果>

■DXに「取り組んでいる」、「まだ取り組んでいないが検討中」 54.2%

DXに取り組んでいるかどうかを聞いたところ、「取り組んでいる」15.6%、「まだ取り組んでいないが検討中」38.6%でした。半数以上の不動産会社が、DXに取り組み始めているようです。

DXに取り組んでいる割合

■DXの目的は、「社内の業務効率化・生産性向上」が約6割

DXに取り組みはじめたきっかけを聞くと、「社内の業務効率化・生産性向上」が62.3%でした。次いで、「顧客満足度アップ」が29.9%、「業界トレンドへの対応」が29.2%と続きました。まずは、社内の業務効率化に取り組むためにDXに着手する不動産会社が多いということが分かりました。

DXの目的

■DXツールを導入している 23.8%

DXツールを導入している不動産会社は約2割でした。一方で、「まだ導入していないが検討中」と回答した不動産会社は7割以上となりました。

DXツールを導入している

■DXツールを導入している業務 1位「物件募集」、2位「物件確認」、3位「入居申込」

業務ごとにDXツールを導入している・導入を検討しているかどうかを聞いたところ、最もDXツールが導入されている業務は「物件募集」で、半数を超えました。そのほか、「物件確認」「入居申込」「重要事項説明」「契約」が4割以上となり、書類のやり取りが多い業務でDXツールを導入する不動産会社が多いという結果になりました。

DXツールを導入している割合

■DXツールを選んだ決め手は、「使いやすさ・利便性が高いから」 42.7%

導入したDXツールを選んだ決め手を聞いたところ、「使いやすさ・利便性が高いから」が42.7%でした。そのほか、「価格が適切でコストパフォーマンスが良かったから」と「サービスを提供している会社が、信頼できる会社だったから」も割合が高く、不動産会社は利便性・コストパフォーマンス・サービス提供会社などさまざまな観点からDXツールを選定しているようです。

DXツールを選んだ決め手

■導入したDXツールの効果を実感している 約6割

DXツールを導入している不動産会社の約6割が、「効果を実感している」「やや効果を実感している」と回答しました。一方で、「あまり効果を実感していない」「効果を実感していない」と回答したのは約1割にとどまり、DXツールの導入により効果を実感できるケースが多いようです。

DXの効果を実感しているか

■DXツール導入により実感した効果1位 「社内で状況・進捗を可視化できた」

DXツールの導入により効果を実感した不動産会社に、実感した具体的な効果について聞いたところ、「当てはまる」「やや当てはまる」の割合が最も多かったのは、「社内で状況・進捗を可視化できた」でした。次いで、「社内で情報の集約と共有ができた」が続き、社内の情報共有などでDXツールの効果を実感する不動産会社が多いことが分かりました。
不動産会社からは、「受電業務がほぼなくなり、他業務に手が回るようになった」「1日あたり平均2時間の残業が1時間に削減できた」「問合せ、内見数が増えた」などのコメントが寄せられました。

DXツール導入により実感した効果

<調査概要>

■調査対象/アットホームに加盟する全国の不動産会社 853社

調査対象

■調査方法/インターネットによるアンケート調査

■調査期間/2023年12月21日(木)~12月28日(木)

※小数第2位を四捨五入しているため、合計100%にならない場合があります。