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地盤情報をわかりやすく可視化 地盤リスクと補強工法が想定できる「地盤情報レポート」を提供開始

アットホーム株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:鶴森康史 以下アットホーム)と応用地質株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:成田賢 以下応用地質)は、地盤情報を分かりやすく可視化するサービス「地盤情報レポート」を共同開発、6 月 19 日(水)よりアットホーム加盟店に提供を開始しました。
本サービスは小規模建築物を対象に、本来地盤調査によって明らかになる地盤の状態を事前に推定し、分かりやすく解説するレポートを作成するものです。

【「地盤情報レポート」とは】

「地盤情報レポート」は地盤、地質調査のパイオニアである応用地質が、実際の地盤調査データを基に“3 次元地盤解析システム”を用いて作成した 3 次元地盤モデルを活用して「地盤の状態」を推定し、そこから戸建て住宅などの小規模建築物の建築や建て替えを想定した際の「地盤リスク(沈下・液状化のリスク)」、さらに沈下に対する「補強工法」などを総合的に解説するものです。本レポートは現地調査を行わず土地の概況を推定します。すでに住宅などが建っている土地についてもご利用いただけます。

「地盤情報レポート」イメージ

「地盤情報レポート」イメージ

【サービス概要】

「地盤情報レポート」はアットホーム加盟店が不動産業務総合支援サイト「ATBB(アットビービー)」を介して地盤情報を分かりやすく解説するレポートを手軽に作成できるサービスです。本サービスを活用することで、アットホームに加盟する不動産仲介会社やハウスメーカー・建築業者は土地や住宅の仲介、仕入れの一次判断や実地調査前の机上調査業務を効率的に行うことができます。
また、地盤についての専門的な知識を持たない土地や住宅の購入希望者にも、作成したレポートをそのまま提供できるように、基礎知識の解説も加えています。

【不動産仲介時のサービス利用イメージ】

不動産仲介時のサービス利用イメージ

【“3 次元地盤解析システム”について】

“3 次元地盤解析システム”は、国や自治体によって公開されている実際の地盤調査データを地点ごとに整理し、各データの整合性を確認しながら近隣データと比較、同じと判定される地層をつなげ、データがない区間を地域特性や地形の特徴も考慮して補間したものです。
応用地質が開発した“3 次元地盤解析システム”は、道路・鉄道などのインフラ企業や建設会社、設計会社、石油会社他多数の企業において既に活用されています。

3 次元地盤解析システムにより作成された 3 次元地盤モデル(イメージ)
3 次元地盤解析システムにより作成された 3 次元地盤モデル(イメージ)

【市場ニーズと開発の背景・目的】

近年、地震に伴う液状化の問題や、複雑な地質構造に起因する建物の施工事故の報道などにより、地盤に関する社会的な関心が高まっています。アットホームが行った調査では、戸建て住宅を購入した、または購入を検討している人のうち「購入前に地盤情報を知りたい」「教えてくれるなら知りたい」と考えている人は 94.1%(図 1)、地盤情報の有無が購入に影響を与えると考える人は 89.1%(図 2)に上ります。しかし、不動産取引の現場では地盤に関する情報を提供するノウハウやツールがなく、ニーズに対応できていないのが現状です。
アットホームと応用地質はこうしたニーズに応えるために、地盤情報を分かりやすいレポートとして提供する「地盤情報レポート」を共同で開発し、購入希望者が安心して検討、決断できる環境づくりを目指しました。また、本レポートでは購入希望者が特に気にしている「地盤の強さ」、「液状化のリスク」(図 3)などの情報に加え「想定される地盤補強工法」の情報も提供しています。

図1と図2
図3

アットホームと応用地質は本サービスの普及により、安心でスムーズな不動産取引と、不動産流通の活性化を目指してまいります。また、両社は今後も連携を強化し、不動産業界以外への地盤情報の提供も視野に、さまざまな取組みを進めてまいります。