車所有者の実態調査　　　　　　　　　　

不動産情報サービスのアットホーム株式会社（本社：東京都大田区　代表取締役社長：鶴森　康史　以下、アットホーム）は、現在、1世帯で1台以上の自家用車を保有し、賃貸マンション・アパートで暮らしている23歳～59歳を対象に、車所有者の実態について物件付帯の駐車場利用者と近隣の貸駐車場（月極駐車場）利用者を比較した調査を実施しました。

近隣の月極駐車場を利用する割合が最も高いエリアは、関東地方・近畿地方でそれぞれ50％以上でした。物件付帯の駐車場と近隣の月極駐車場の利用割合は、エリアによって違いが表れました。

自家用車を「毎日」「週5～6回」利用する人は、物件付帯で61.6％、近隣の月極駐車場で45.3％と16.3ポイントの差がありました。利用頻度が高いほど、住まいからの距離の近さが重要視されています。

駐車場において車所有者が重視することは「駐車場の料金」「住まいからの距離」がトップ2でしたが、物件付帯の駐車場利用者と近隣の月極駐車場利用者との間で約10ポイントの開きがありました。物件付帯の駐車場利用者は「駐車のしやすさ」「駐車可能な台数」も重視していることが分かりました。

車を所有することによる住まいのメリットを聞くと、「場所や時間にとらわれずに移動できる」など、買い物や移動における利便性の高さに関するコメントが目立ちました。車所有者は駅近などの立地条件にこだわらず、幅広い選択肢の中から住まいを選ぶことができそうです。

●車所有者に聞いた住まいに関するエピソード
・レジャーや旅行、買い物には荷物を積めるので移動が便利。車までの距離が近く、利便性が高い。（長野県）
・市街地と変わらない家賃で広い間取りの物件に住むことができた。（福岡県）
・駅やバス停からの距離を気にせず、治安の良い閑静な住宅街近くのアパートを借りることができた。（愛媛県）

近隣の月極駐車場の探し方で最も多かったのは「不動産会社に教えてもらう」でした。駐車場を探す際に不動産会社を利用した人からは「駐車場探しに苦労しなかった」といった声が多く寄せられました。不動産会社に頼ることで駐車場探しから契約までスムーズに進められるようです。
次いで多かったのは「物件周辺を歩いて探す」で、「駐車場情報専用サイトで検索」や「不動産ポータルサイトに掲載されている月極駐車場情報を検索」と約10ポイント差を付けました。実際に歩いて、住まいからの距離と駐車場の料金などを考慮し探す人が一定数いることが分かりました。

また近隣の月極駐車場探しで苦労したことを聞くと、「月極駐車場を見つけても問合せ先の看板がなかった」「駐車場の空き状況や料金を確認するのに、一件一件電話することが手間」といった声が多数あがりました。現地看板や駐車場情報専用サイトで駐車場を見つけても、駐車場の空き状況や賃料などは不動産会社に問合せが必要なケースが多いため、情報収集に苦戦している人が多そうです。

Q. 近隣の月極駐車場探しで最も苦労したことは何ですか？（自由回答／近隣の月極駐車場・両方契約者の341名）
・駐車場の空き状況を確認するために一件一件電話したこと。（千葉県）
・実際に見に行くのが面倒だったこと。（大阪府）
・月極駐車場の料金がインターネットでは探せなかったこと。（鳥取県）
・駐車場を見つけても看板がなくて、どこの不動産会社に問い合わせればよいか分からなかったこと。（鹿児島県）

■調査対象／現在、1世帯で1台以上の自家用車を保有し、賃貸マンション・アパートで暮らしている23歳～59歳の男女591名

■調査方法／インターネットによるアンケート調査

■調査期間／2023年5月26日(金)～5月30日(火)

※小数第2位を四捨五入しているため、合計100％にならない場合があります。

＜調査結果について＞
アットホームでは本調査をはじめ、賃貸物件に住む人や一戸建て・マンションを購入した人などに住まいに関する調査を定期的に行っています。この他に「Z世代の住まい観」や住まいを探す上でどこまで妥協できるかを聞いた「妥協ライン」、「住まい探しで見落としがちな物件情報ランキング」など不動産業界のトレンドに合わせた調査も実施しています。過去の調査結果など詳細につきましては、ぜひお問い合わせください。